1300形

 3両固定編成の1100形,単車走行が可能な増結用1050形の増備が続く中,2両編成も必要となったため新製されたのが1300形である。 1971年から1973年まで5編成10両が新造された。

 車体は2扉。1C8M方式の2両編成。同じ2両編成の1000形と異なって回生ブレーキはなく,一般的な発電ブレーキとなった。抑速ブレーキは使用している。

1300形の特徴は,

4両固定編成時代の1310×4  一時,2編成は3扉中間車1320形を挟んで2扉と3扉が混在した4両固定編成で運用されていた。

1300形4両固定時の編成表 (←新開地−−−−−−有馬・三田・粟生→)
cM2 M1 M2 M1c
cM2 M1 M2 M1c
期間
+1306-1323-1324-1305+1976年8月?〜1982年7月
+1308-1323-1324-1307+1982年8月〜1991年8月
+1310-1321-1322-1309+1975年4月?〜1990年8月?

非冷房時代の1310×2ほか5連  その他の編成の奇数車運転台側は電気連結器付密着連結器に改造され,連解運用の増結車として活躍していた。 後に4両固定編成中間の1320形は1350形の4連化に供出され,1320形を挟んでいた1300形も2両に戻るとともに連解仕様に改造されて5両編成の増結車として運用された。

 非冷房・2扉車であった1300形は順次廃車されていったが,一部の車両の先頭乗務員室部分は1320形の先頭車化に活用された。

冷房改造された1310-1309  1310F2両は遅くまで残り,長らくの間,非冷房車とあって予備車的な扱いで出番はあまり多くなかったが, 2002年4月になって冷房改造され,同時に電気連結器撤去・密着自動連結器への変更も同時に施工され,他車と連結されて4両編成などで活躍してきた。

 その後,2004年10月に1310Fは恒常的に4連を組んでいた1362Fと4連固定編成化・ワンマン対応改造が行われている。

cM2 M1o oM2 M1c
+1310--1309--1362--1361+2004年10月

 この編成も2015年3月には編成を解かれて除籍され,1300形は形式消滅となった。

1300形車歴表 (←新開地−−−−−−有馬・三田・粟生→)
cM2 M1c
竣工塗装裾ライン塗装変更冷房改造塗装再変更廃車備考
+1302-1301*1971年1月---1987年8月------1996年10月
+1304-1303*1972年8月---1987年1月------1996年11月 廃車後,運転台は +1372-1371* に
+1306-1305*1973年3月1984年7月1986年9月------1997年4月 廃車後,運転台は +1376-1375* に
+1308-1307*1973年5月---1990年3月------1997年9月
+1310-1309- 1973年5月---1990年8月2002年4月2005年3月2015年3月 2004年10月に1362Fと4連固定化・ワンマン対応改造
* : 連解仕様(電気連結器付密着連結器)
+ : 密着自動連結器
- : 密着自動連結器または半永久連結器
1999/06/19 新設,2015/06/14 最終更新

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