JR神戸線のダイヤ

朝下りダイヤ変更・113系撤退(2004年10月16日)

 2004年10月16日にJR京都線・琵琶湖線での朝ラッシュ時下りを中心としたダイヤ改定が行われた。 前回のJR神戸線朝ラッシュ時上りで実施された改定内容をJR京都線・琵琶湖線にも盛り込むような内容である。

 おもな改定内容は, JR京都線・琵琶湖線での朝ラッシュピーク時下りで新快速だけでなく 快速も223系に統一されて130km/h運転になるともに, 大阪着概ね7:45〜8:45で新快速快速をいずれも8分間隔で運転するように ダイヤパターンが変更されたことである。 それにともない,JR神戸線でも朝ラッシュ時の下りでダイヤが変更されている。 その中で久しぶりに新快速西明石行が1本のみであるが復活している。 逆に,快速は西明石行が1本削減されて,快速西明石行は最終の1本のみとなった。 また,大久保折り返し普通の一部が密かに運転区間短縮されて西明石折り返しとなっている。

 朝ラッシュ時の上りとその他の時間帯におけるJR神戸線のダイヤパターンに大きな変更はない。

 今回のダイヤ改定にそなえて223系2000代が大量に増備されて,本線系統で最後まで113系で残っていたJR東海・大垣まで直通の快速も 221系と223系に置き換えられた。 これにより,新快速だけでなく快速がJR発足後に登場した221系と223系のみとなり, 国鉄から引き継がれてきた113系が近畿地区の東海道・山陽線(JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線)本線系統定期列車から撤退するという 車両歴史上,大きな区切りとなるダイヤ改定である。 (大阪〜尼崎には福知山線列車,京都〜山科には湖西線列車の113系が残る。)

JR神戸線停車駅

朝ラッシュ時(上り)

 複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが4分間隔平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速快速がそれぞれ8分間隔で交互に運転されている。

 新快速8分間隔運転時間帯は, 新快速だけでなく快速も223系により130km/h運転されている。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)

 普通は加古川発と西明石発をあわせて, また,JR東西線直通も含めて西明石以東で4分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。

朝ラッシュ時運転間隔
大阪尼崎西明石 加古川姫路
新快速8分
快速(外側線)8分
普通4分8分-
普通JR東西線直通および尼崎発も含む

朝ラッシュ時ダイヤパターン

昼間時

 複々線の大阪〜西明石では快速普通が内側線・電車線走行, 新快速が外側線・列車線走行である。 新快速普通は別線での走行ながら大阪,芦屋と三ノ宮の各駅にて絶妙なタイミングで相互接続している。

 普通は,JR神戸線JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。

 ダイヤパターンは下図のとおりである。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎西明石 加古川姫路
新快速4本
快速4本2本
普通4本-
普通東西線直通-4本-
普通宝塚線直通4本-

昼間時ダイヤパターン

夕ラッシュ時(下り)

 昼間のダイヤパターンをベースにしているが,三ノ宮で新快速普通は相互接続せず, 神戸で新快速快速が相互接続している。

 普通は昼間と同じくJR神戸線JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。

 基本パターンに大阪発の快速が30分ごとに2本が外側・列車線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに4本追加されて 基本パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。 複線の西明石以西では大久保・土山・加古川で快速新快速を退避するため,停車時間が長く, 西明石以西での新快速快速の混雑度を考えると非常にアンバランスなダイヤとなっている。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎西明石 加古川姫路
新快速4+α本
快速(外側線)0+α本
快速(内側線)4本
普通4本-
普通東西線直通-4本-
普通宝塚線直通4本-

夕ラッシュ時ダイヤパターン

ダイヤの変遷    JR西日本    神戸鉄道資料館